DAY50

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Monte do Gozo→Santiago de Compostela 4.3km  【巡礼ゴール】

 いよいよ巡礼ゴールの日。それは同時に巡礼仲間との別れも意味していた。7:30に出発し、ほとんど街の道路脇を歩く形でコンポステーラを目指した。5kmのみのラストウォークだ。

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 皆いつもより口数が少なく、それぞれに何か考えているようであった。おそらく辛かったこと、楽しかったことを思い出していたと思う。自分もフランス人の道に入って、みんなと出会って楽しかった日々が思い出されて、終わりたくない思いだった。下りながら町の合間から教会が見えた時はグッときた。ついにコンポステーラ到着である。皆んなで大聖堂の前で撮影をして中に入った。

改装工事中で正面から入ることはできなかった。昼近くになると人で溢れかえった。

 この時はまだ自分たち以外には数名しかいなかった。荷物を持って教会には入れないので目の前のオフィスに荷物を預け教会へ入った。黄金のマントを見て、地下のヤコブの墓も見た。素敵な出会いと巡礼のゴールに感謝した。教会ではなぜか皆バラバラに座った。泣いているものもいた。巡礼証明書をもらうために近くのオフィスに並んだ。そんなに時間はかからなかった。誰よりもくれデンシャルが長かったのが少し自慢である。

 バルで朝食を取り、12:00からスタートするゴールした巡礼者への儀式の時間をまつ。皆んなのんびりしていたので自分は11:30に一足早く大聖堂へ入った。すると朝とはうってかわって人であふれていた。あぁ、ここは有名な観光地でもあったということを思い出した。椅子は満員で人をかき分けて柱のあるところに腰を下ろした。式が始まり修道女の歌声には思わず涙が溢れた。なんだか優しい歌声に包まれながら色々な思いが蘇った。どちらかというと辛い思い出ばっかりが出てきて、それをよくやったと言われるような優しい歌声だった。カテドラルの儀式では、希望者がお金を払えばポタフメイロというものが見られる。これは真ん中に吊るされた金属のモニュメントのようなものに火をつけて煙を吐き出しながらそれがスウィングするというものであった。

ポタフメイロ。ポセンドンのように香りがふりまかれる。

 その昔、ここへ到着した巡礼者たちは風呂もおいっておらず、汚れており、においも放っていたという。そういう彼らを労い少しでもにおいを紛らわすためにお香のような香りがポタフメイロによって教会中に撒かれたという。そしてラッキーなことにこの日はポタフメイロが行われた。想像以上に大掛かりではあったが人力で揺れており感動的だった。そのあとはアルベルゲにチェックインをして14:00にカテドラルに集合にしてそれぞれに買い物などをしていた。集合してからは有名な市場へ向かったがすでにしまっていた。バルではそれぞれに一枚のポストカードが渡され、自分の名前を書いてから左回りに回していった。回ってきたポストカードにその人へのメッセージを書いた。そしてこれは皆が別れてから読むことになっていた。

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そのときにもらったポストカード。今でも大事にとってある。

 スーパーで買い出しをして夜遅くまで皆んなで話をしていた。マリオ、サラ、キーケー、クリス、自分は西海岸のフィニステラまで向かう予定で、エレは時間がないのでバスでそこへ向かうという。デンマークの2人はここでおしまいでデンマークに帰るという。なので実質ここでカミーゴは解散であった。笑顔の絶えない夜となった。

Thank you, guys!! I'm coming to you soon. Seriously!!

2016年8月25日