DAY23

            <!-- wp:paragraph -->

Pamplona→Puenta la Reina 23km

 カタルーニャの道、アラゴンの道を経てフランス人の道へとようやく合流した。昨夜の宿では若者が騒がしく、今までの孤独で静かな夜とは全く異なっていた。会った巡礼者たちもとても落ち着いていたが、こちらは何だかみな興奮気味である。いよいよメジャーな道へ来たなという感じだった。

beforestarting
おばちゃん姉妹がBuen Caminoという言葉と共にお花をつけてくれた。
この一輪花は途中で植えました。

 目的は人それぞれだが、他人に迷惑をかけないようにしたいと感じさせられた。昨日購入して履き心地が良かった新しいサンダルを履き、6:50にスタートした。かかとを締め付けないサンダルはとても快適でソールもトレッキング仕様なのである程度の石は足裏に感じることもなく順調である。

tevasandal

 最初はなだらかな上りでZariquieguiを過ぎてからの上りはきつめで石がゴロゴロしていて滑りやすく、荷物に押されるように下った。滑りやすさと荷物による押し出しで駆け足のようになり、かなり膝に負担をかけた。標高450mのパンプローナから750mのAlto del perdonである。

camino
前後に人がいることにワクワクしてしまう自分がいた。

 途中には広大なヒマワリ畑があり、疲れも吹っ飛ぶような景色に満 足していた。

sunflower
疲れも忘れ、ヒマワリに釘付けになりながら歩いた。

 1日休んだことで慣れていた荷物の重みを久々に感じたような感覚になりきつかった。まるでスタート1日目のようなきつさだった。そしてそれはゴールまで絶対に休息日をとらないと決心させたほどだった。

Alto del perdon
Alto del perdonの頂上

Alto
Altoの頂上では食べ物屋飲み物も購入できた。

 Altoから下る時は石がゴロゴロしていて荷物に押され膝が痛かった。

その後は緩やかな下りで比較的楽でObanosに到着。教会でスタンプを押してもらいPuente La Reinaに到着したのは12:30だった。Obanosでイングランド出身のアリスンと出会い、年も同じで先生をやっているということで話が盛りあがり一緒に歩いた。喋りながら歩くとこんなにあっという間に到着したことにビックリである。シャワー洗濯のあとはメルカトで買い物をし、パスタを作ってアリスンと食べた。15:00頃から雲行きが怪しくなってきて雨が降ってきた。今日この町ではパンプローナの有名な牛追い祭りサンフェルミンならぬPuenta le Reinaのブルランがあるということだった。雨が上がったのでアリスンと町を散策し、お祭り会場のプラザへ。

with Alison
アリスンとブルランへ

bull run
Puenta le Reinaブルラン 会場へ向かう牛たち。

bull run
牛は1匹ずつ大きいコンテナから出された。
まちは白い服に赤いスカーフを巻いた人たちでいっぱいだった。

 17:30頃から選手紹介があり、18:00にスタートした。バスケットコートくらいの大きさの囲いの中に20人くらいの選手が散らばっており、牛が一頭ずつ放たれる。選手は牛を刺激し、自分の方へ突進察せ、それを華麗によけるとうことが延々と行われた。中にはお尻を突かれてはじかれた者もいた。広場の周りにはギュウギュウに人が押し寄せていた。その間も雨がパラパラ降ったかと思えば雲の合間から強い日差しが差し込んでいた。18:40頃に宿へ戻り日記を書いたり本を読んだりしていたが、100人を越えるであろう巡礼者たちのザワザワ感がとても居心地が悪く裏庭へ避難し静かな場所で続け、途中少し高台へ散歩に出かけた。

Puenta le Reina
高台から見る町

Puenta le Reina Albergue
坂を下った左に見えるのがアルベルゲ

 ところでスペインの夏は17:00から19:00が一番暑いと思う。日が沈むのが22:00頃なので夜の感覚を失う。とても得した気分で日没前に眠ることもあるくらいだ。今日の宿は大きいが一部屋は8人部屋のドミトリーだった。すごく愛想の良いイタリア人が隣の二段ベッドの上である。
 夜中に誰かのすごいいびきで目を覚ました。無呼吸症候群みたいな感じですごいいびきだった。うるさいなぁと思いながらも途中で死んだように何も聞こえなくなるので何だかんだ心配になってくるみたいなターンが続き、よく眠れなかった。隣のイタリア人も体を起こしており、眠れないようだった。なんだか途中でめちゃくちゃ面白くなってしまって、笑いが堪えられなくなって笑ってしまったらそれにつられて3、4人くらい笑いがおきた。みんな眠れなかったみたい。うん、耳栓は必需ですよ!!

beds in the room
二段ベッドには回りに何もなくて、落ちないかビクビクしていた。

albergue
洗濯物干し場が広くて気持ちが良い!!