DAY15
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Bolea→Sarsamar Cuello 19.4km
朝起きた時は上空にうっすら霧がかかっていたが、出発頃には昨日の夜の大雨が嘘みたいに雲ひとつない青空になっていた。
7:35にアルベルゲを出てバルで鍵を返し、少しだけWiFiを使って調べ物をして8:00に町を出た。→が多く歩きやすかったのだが、9:00頃に一旦道路へ出たあとに右の獣道へと→が向いていた。嫌な予感の通りに草がボウボウと生えた道が待っていた。
ハイソックスを履いていたので目一杯引き上げて足をガードしながら進む。7分程で道路に出たが、どうやら道路と並行して続く獣道だと思ったので、道路を歩くことにした。しかし、車道が狭く車が通るとスレスレで危なかったので獣道へ戻るが結局は先ほどの道路と合流することになった。
9:20Aniesに到着。ブランコがあったので休憩がてらにブンブンこいでみる。何だか急に恥ずかしくなっていそいそとその場を立ち去る。10:15にLoarreまで2.1km(直進)、Castillo de Loarreまで4.5km(右の方へ登っていく)の分岐があり、今日は予定の距離も短いのでお城を目指して行くことに決めた。
登るにつれ段々とと迫ってくる城の迫力や眼下に見る丘やLoarreの街も素敵だったが、次第に急な坂道になり途中の分岐に至っては今までに見たことのない形の→があったので新たなバージョンかと思い進んで行くと草がボウボウで途中から下になっていった。あ〜、また騙されたと騙すつもりもないものに翻弄され、引き返して回り込むように続く道を進んでいった。
最後は安定の後ろ歩きで11:20にLoarre城に到着。左すぐに入り口があるのだがチケットは右側の100m程先にある売り場で購入しなければならなかった。チケットを購入し、荷物も預かってもらえるということだったので遠慮なく預け、背中に羽を生やし城の中を見学した。
観光客や地元の小さい子ども達から学生まで多くの人で賑わっていた。
小さな子どもたちはスポーツのチームわけで着るビブス(メッシュのタンクトップ)を着ており、遠くからでも目立っている。彼らはみな木製の剣とプラスチックの盾を持って騎士になりきり見学していた。
1時間ほど見学してから12:30には城を出た。下りの道は入り口の左にサインがあり、途中急な下りで石もゴロゴロ転がっており体がバウンドしメガネが上下に揺れるほどであった。馬がいるところで一旦道路に出て、レストランのところで再び右の道に入っていった。30分くらいでLoarreの街へ着き、そのまま教会へ向かった。
お城のチケットを提示することで中に入れた。そのあと広場へ戻りバルの裏のラパナデージャという小さな商店でパンと飲み物を買い13:50にLoarreを出発。
結構な坂と思っていたがそれ以上の坂が町への上りには待っており、Loarreから約1時間でSarsamar Cuelloへ到着。最近町に到着して思うのは、どの村も高所に築かれているのは昔に村が攻めにくいように、または攻められた時に攻撃するためなのかなということである。周りに何もない村は決まって高いところにあり、到着するのが大変だ。
アルベルゲの前で昼食を取っているとサッカー少年が現れ、父親と思われる人を連れて来てくれた。アルベルゲは使えないらしく、斜め前の広い倉庫のようなところへ案内してくれた。
下はコンクリートで薄いマットレスを使っていいと言われた。とても広いが水シャワーでハエもブンブン飛んでいて微妙だった。卓球台もあったが、孤独が身にしみただけだった。
20:00前にバルへ行きコーラを一杯。おそらくベン先生と出会っていなければバルでコーラ一杯だけを頼んでゆっくりすることなんて覚えていなかったと思う。21:20頃に倉庫へ戻っていると遠くからカウベルの音と共に微かではあるげメェェェェェェェェェェとすごい数のメェェェェェが聞こえてくる。そちらを凝視しているとその音は段々と近づいてくるようで前方300mくらいのところを200頭くらいの羊と1人の羊飼いが移動していた。カウベルならぬシープベル。その音色はとても心地よくその音と全ての羊が見えなくなるまでぼんやりと眺めていた。