DAY13

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Pueyo de Fananas→Huesca 18.4km

 今日の出発は8時である。なぜそんなに遅いかというと今日はベン先生と歩く約束をしたからだ。ベン先生は思っていたよりも計画がずれ込んでいたらしく、目的地を手前に変え、今日のウェスカまでにするという。最後の日ということでせっかくなので一緒に歩くことにしたのだ。
 ちなみにスタートして約2週間、初めて1日の全行程を誰かと歩く。とても楽しみだ。いつも通り早く目を冷ましたのでフランスパンとカフェでのんびり朝を過ごした。

出発前の撮影が習慣になってきました。かなり日焼けしてます!

 出発から20分でRio Guatizalemaを通ったら農道へ入って行き、すぐにFananasの村を通過して再び農道へ。歩いている時はできるだけスペイン語を話して練習した。途中で羊の群れを見たり、キツネの足跡を見つけて追っていたらいつの間にか違うルートに来ていた。

 今日はキツネの存在がわかってもベン先生と一緒なので不安になることはなかった。北に上がる道を北東の方へ進んで来たようである。こんな時はミル畑を突っ切るしかない(以前実行済みで意気揚々←農家さんごめんなさい)地図を確認しながら主格の終わったミル畑を西へ突き抜けると通常のルートに戻ることができ、Olaの村へ左折するための看板に辿り着いた。発音だけしか頭に入っていないので、これはこんにちは村かな〜なんて考えながら進む。実際にスペイン語の’こんにちは’、’やぁ’というのはHola(オラ)と表記するので全く別である。

 村には何もなく、進んでいくと丘の上に出て、そこからHuesca(ウェスカ)の街が広がっていた。歩いて歩いて歩いて、目的地が目の前にバーーーーーーっンと現れた時の高揚感はそれまでがどんなに遠くて辛くても、その瞬間からゴールへのラストスパートのような力強さがグワァァァとみなぎる。
 11:00頃に左右に石や岩がゴロゴロしているところを下っていった。途中にはお尻をつけながらでないと降りれないような急な段差などもあった。バッグもぶつかるので転ばないように慎重にくだった。

 15分ほどで降りた先にはLa caseta redondaというドーム型の釜のような建造物があった。そこは果物畑を見張るところだそうで、戦時中にはソルジャーも使っていたという。(今日はベン先生がいるのでスペイン語の解説も英語で説明してもらい理解することができた。)

 次の分岐で巡礼路は左だが、ベン先生はバルがあるところで休憩をしたいということだったので、右のTierzへ進んだ。ベン先生がいつも宿泊地の町や村に遅く到着する理由が少しわかった気がする。よく道を間違うようだが、バルの場所はしっかりチェックをしているようだなとなんだかおかしくなった。歩くことの楽しみは人それぞれなんだなぁと、人の巡礼の楽しみを垣間見た気分だった。自分1人では知る由もないことを誰かと歩くことで見つけ、楽しさが倍増したことに感謝である。
 11:45くらいに村へ到着するもバルは閉まっており、とりあえず25分くらい休憩してHuescaに向けて出発した。北へ向かう時は前方にピレネー山脈が広がっており、そこを超えてくるフランス人の道の巡礼者たちのことを考えたりもした。

 そこから1時間ほどでアルベルゲに到着。街の中心地の外れにあり、まだ開いていない。入り口の張り紙にでは13:30に開きますということだったので、20分ほど待つことに。その間にチャリダーの巡礼者の2人組みが到着し、彼らが買ってきたスイカをみんなでかぶりついた。あ〜幸せと思わず声がもれた。

 結局アルベルゲは14:00に開き(ここら辺はいつも通り笑)、シャワーを浴びて近くのメルカト(スーパーマーケット)へいき食材を調達してから遅めのランチをした。ここにはWiFiもあったので情報収集をしながら時間を過ごした。(小さな村ではほとんどWiFiはない。バルなどではWiFiが使えるところもあった)
 18:00頃から中心地の方へ散策に出かけた。急な坂道が多く、道幅も広く大きな街だけあって人もたくさんいた。(久々に見る多くの人に若干興奮気味の自分。。。)

 バルセロナを離れてからここまでで1番大きな街だと思う。IGRESIA SAN PEDROという教会へ行った。(€2.5)中は見応えがあったが、パンフレットがスペイン語とフランス語のみで理解できなかった。


 CATEDRALは19:00過ぎには閉まったようで入れなかったが外側のファサードは見事であった。

見れば見るほどすごいファサード

 帰り際にはさらにIGLESIA DE SANTO DOMINGO Y SAN MARTINに寄ってみた。ミサが行われていたので少しだけ見て出た。何だかんだ教会マニアみたいに教会を練り歩く習慣が付いている。クリスチャンでもないのに。。。
 建物と中の装飾などを見て楽しんだら、自分がその場にいることへの感謝をのべることが定着している。なんだか感謝せずにはいられないのだ。