スペイン横断 DAY6

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La Panadella→Tarrega 27km

 6:50に朝日を見ながら出発。できるだけ涼しいうちに出発して早めにつくにが巡礼の鉄則である。8:00にPALLROLSの村を抜け15分でSANT ALVTOLIの村へ着き、そこを抜けると大きい車道に出て、LleidaとCERVARAの分岐点へ。巡礼標識がなく、迷いも多い。N-11という国道のようなところを歩いていたので高速車が真横を通り抜けることもあり怖かった。
 9:10にSant Pere dels Arquella の村へ入って行くとその先に農道の巡礼路を見つけたので安心して進んだが、山道になり、かつ迂回路だったのでN-11を歩いていた方が楽だったかもしれない。山中では道が3つに別れており、巡礼標識もない。勘を頼りに1つを選び10分ほど歩くも何か違う気がして引き返した。そして再び3つの道とにらめっこ。それぞれの道の入り口を念入りに見ていると草むらに隠れていた巡礼標識の→を発見。それはさっき自分が選んだ道とは別の道。引き返して良かった〜たまにオフラインマップも見るわけだけれども、危ない道路などを指し示すので、やはり標識のある巡礼路の方が安全に歩ける。巡礼者が少ないためかきちんと整備されておらずなかなか不安な旅路である。

Cerueraの丘。明らかに登りが確定するときはなんだか切ない。

 Cerueraの丘が見えてからの最後の1kmは坂できつかった。街中をウロウロしていると地元の人が声をかけてくれ巡礼センターへ案内してくれた。

ここでスタンプを押してもらい街を出る。

 街をでる前に家のバルコニーから声をかけてくれたおばちゃん。挨拶というよりおしゃべりをし始める。しかもスペイン語なので全くわからない。。。涙 

話が止まらないのでわかっている道を聞いて「じゃぁ、行って来るね〜」とお別れを告げる。

 街を出ると12kmの平坦な道のり。同じような景色に感じる人もいるかもしれないが、聞こえる音や香りは違うので飽きない。むしろ、ヨーロッパの教会を見るときのように同じように見えるものの中に違いを見つけることが楽しくなってくる。14:15にEl Talladell へ。このあたりからまたもや足が限界を訴えてくる。なんとか15:00にはTarregaの宿へ到着。この施設は老人ホームと障害者施設が併設しており、その中の空いている部屋を巡礼者に貸しているようだ。5人部屋に1人である。

CAN'ALEiX

 20:00頃外に出ると来るときは相変わらずゴーストタウンぶりを見せていた町も100人以上の老若男女で賑わっていた。何かイベントがあるわけでもなく、広場に集まり老人は集まりおしゃべりをし、子供は駆け回っている。
 ちなみに毎回足が壊れるかと思うくらいの疲労でも、バッグパックをおろしシャワーを浴びると体力気力共に回復する。そうすると夕方には当たり前のように街を散策に出かけるのである。疲れていてありえないように思われるかもしれないが、これがまた楽しみの1つでもあるのだ。街並みや建物、その街に住む人々をじっくり見ることができる。観光では決して来ることがないであろう小さな街に自分がいることがたまに不思議に思えて、この貴重な時間を味わいたいと強く思うのだ。そしてほとんどの場合、地域の人たちは最高のスペイン語の先生になる。

夕方8時の明るさ。時間の感覚がわからなくなってしまうが、
体は疲れているのでしっかり眠りにつく。