スペイン横断 DAY5

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Igualada→La Panadella 23km

 マリアにお礼を言って7:00に出発。8:20にSaint Genisへ到着。昨日は標高730mから320mへと一気に降りてきたが、今日の目的地の標高を見て愕然とする。。。710m、、、あぁモンセラットの丘を登った日のことが悪夢のように思い出される。

この日は道路が多くて足も痛かった。

 8:45にJorbaへ到着し、ベンチで休んでいると嫌な音が。ここからハエのストーキングが始まった。そこからの4kmはハエのことばかり考えていた。多分人生でハエのことを一番考えた1時間だった。追い払っても追い払っても付いてくるハエにかなりの苛立ちを感じる一方で孤独すぎるこの巡礼路でできた相棒感的な感情が少なくとも出てきていた。休めるような木陰はなく、途中にあった大きなゴミ箱コンテナーの影で休憩をとる。おそらくこのあたりでハエは消えた。ゴミ箱に負けた。その後は清々しさしかなく、一瞬たりとも相棒的感情を持ったことを激しく後悔した。

カラフルなゴミコンテナー。ハエはここで消えてった。

 スタート2時間で足がパンパンになり、3時間もすると足の裏まで痛くなってきた。10:40にDanta Maria Del CAMIへ到着。

 町や村以外ではほとんど人に会うことがないので、たまーに農業従事者などがいると必ず声をかけてくれ励ましてくれる。近くで働いているであろう作業員や運転している人も車を止め窓を開けて声をかけてくれる。スペインに到着して6日、スペイン語は全くわからないが、皆容赦無くスペイン語で話しかけてくる。それが嬉しい。

カタルーニャ地方ではBuenos Dias(おはよう)はBon dia(ボンディア)である。
皆がボンディアと声をかけてくれる。

 足取りが重くなるときはたくさん歌を歌うのだが、リズムにのせてテンポよく足を前に出せるのだ。とにかく人がいないのでめちゃくちゃ大声で歌いながら歩けるのでなんせ気分がいい。喉は乾くが、疲れるんじゃなく元気がでる。歌詞に支えられ、共感しながら歩く。
 今日は巡礼宿はないので普通のホテルに泊まる。そして気づいてしまった。巡礼者がいない。想像していたイメージ(他の巡礼者が前や後ろにいて、たまに声をかけあいながら歩く感じ。。。)を達成していない。マイナーな道を選んだことは承知していたがここまで人がいないとは思わなかったので、やはり孤独である。
 初めて足にマメができたのでシャワー後に速攻ハサミで切って水を抜いて次の日にひびかないようにした。

すごく小さな町 La Panadella