スペイン横断 DAY10

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Tamarite de Litera→Monzon 21.6km

 7:15に出発したが、町の中を突っ切ってしまい、巡礼路への曲がり道を通り越してしまった。地元の人に聞きながら戻って行くとだいぶ初めの方で左折しなければならなかったみたいだ。町を出るだけで30分もかかってしまった。

この標識を見逃してしまったために町の端まで歩く羽目に。。。

 すでに左の膝に痛みがあり、靭帯がつるような痛みもある。この10日間で身体が各部分をかばい合い、毎日違う部分に痛みを感じていた。しかし、最初の1週間が一番きついと聞いていたので、今後の回復を信じて今は歩くしかない。

町を出るにはこの道を通る。


 農道はところどころ分かりにくく、巡礼の→も見えにくいところが多かった。最近では草むらの中や少し先の巡礼の→、さらには隠れたような場所にあるものまで見つけることに慣れてきた。トウモロコシ畑では機械による水撒きが行われており、暑かったのでアーチの下で少し浴びた。そして、後からそれは農薬だったと知った。口に入れなかった自分の行動を褒め称えたい。

日本では考えられないレベルの大きさの農機具がたくさんある。
快晴なので虹ができる。

遠くにはひまわり畑が見えておりとても明るい気分にさせてくれた。

 10:20にA-133にぶつかり道路を渡って直進する。30分後にMonzonまで8kmの看板があり、民家もポツポツと増えてきた。12:15頃には高速道路みたいな道路の下を通過し、15分くらいで鉄道の上にかかっている橋を渡ると目の前にモンソン城が見えてきた。13:00頃Monzonに到着し、スーパーでご飯を買って食べたりストレッチをしながらベン先生が到着するのを待ってみる。町への入り口は一本道だったので大丈夫と思っていたが、2時間くらいのんびり時間を潰してみてもベン先生は来ないので、警察署へ行って宿情報を聞くとVENECIAというところを紹介してくれた。行ってみるとドアは閉まっており、張り紙がしてある。スペイン語でわからないので写真をとって再び警察署を訪ねて訳してもらう。16:30に戻ってくるというのでその時間に行って値段を聞くと22ユーロだった。財布に20ユーロしか残っておらず値段交渉するもダメだったので諦めて荷物を持ったままモンソン城へ向かった。
 かなりの坂できつかったが、寝床を探しているので必死だ。レセプションに行って今日だけ外で寝てもいいかと尋ねると、ダメなわけではないけれども、とても心配だということでレセプションのお姉さんが色々電話をかけて安いホステルを見つけてくれた。12ユーロの個室を見つけてくれた。おそらくお姉さんが交渉もしてくれたのだと思う。荷物をレセプションに預けて城の中を見学した。城は古いものでも近代的なものでも好きで日本にない形になんだかロマンを感じる。時間とコストが許す限りはできるだけ中に入って歴史や経緯を勉強することにしている。モンソン城は高台にあるのでそこから眺める町の景色は絶景であった。高い建物がなくのっぺらな感じだが、周りに自然がたくさんあり、その中に町がギュッと凝縮されたような感じで、町全体の生活感を覗き見ているようである。

モンソン城からの眺め。

音声ガイドの案内番号がタイルでできている。

 18:00に城を出てから教えてもらったホステルまで向かうと、なんとさっきのVENECIAの目の前だった。シングルでタバコくさいけど、個室でありがたい。シャワーを浴びて食品の買い出しに行く途中でベン先生と再開。20:00からのミサに参加し、ベン先生と町を散策する。22:30からスタートするというバンドのポスターを見つけ、待ち合わせをして見に行って見たが、日にちを間違っていたようで、ありゃりゃ。。。結局Monzon駅前のバルで一杯して(お酒の飲めない自分はこういう時の一杯は決まってコーラである)帰ったので24:00という長い1日だった。

夜のモンソン城のライトアップ

トイレとシャワーは共有である。

2016年7月16日