スペイン巡礼 ボランティア 4日目

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 起きたら7:25だった。。。なんと!!6時に朝食開始なので、相当な寝坊である。
しかし、二人は何も咎めることもなく、笑って許してくれた。日本だったらと思うとぞっとする。。。

 今日は日曜日は日曜だけは昼13:00〜ミサがあり、それ以外は夕方19:00である。ミサは毎日あり、一応オスピタレロとして毎日参加することになっている。この村ではミサは1つの行事であり、交流の場でもあり、特に日曜日は皆おしゃれをして教会へやってくる。村の聖歌隊のような方々も上下カラフルなスーツを着て、流行りなのかなぜか皆ジャケットは肩がけにして、袖を通していない。若いおばさま方は高いヒールすらも履いてくる。

 夕方になっても15人ほどの巡礼者しか着ておらず、とてもゆっくりとした時間が流れた。みんなと一緒に歌を歌ったり、カラオケをしたりして盛り上がった。仕事も順調に終わり22:00には終了した。


 何食わぬ顔でいつも通りバルへ行こうとしたので、思い切り言ってみた。
「昨日みたいに3人で話をすることもないんだったら時間とお金の無駄だから行きたくない」と。
これだけを見ると、相当なことを言ったもんだと思われるかもしれないが、スペインでは空気を読むとか、他人の気持ちを考えるとか言う風習があまりない。つまり言わないとわからない。それは何度も訪れる中でわかっていたことなので、自分も思い切って言ってみた。
 すると、問題は大型マッチョのセルディと音楽家ジャウメの間にあったようだ。
要は仕事量の違いでセルディがジャウメに対して腹を立てていたようだ。そしてバルに行く前にお互いの主張が始まり完全に板挟みとなった。バルへ行き話を続けるもお互いがカッとなるわ、相手の話は聞かないわ、折れないわで正直引いた。なんだか小学生の喧嘩をみているような気分になった。もちろん3人だけで働くのだけれど状況は違うし、巡礼者の数や要求も変わってくるので臨機応変にやりたいのだけれど、それができない。とにかく自分ファーストで巡礼者ファーストではない姿勢にかなりガッカリしてしまった。
 結局問題は仕事量だったのだ、提案として、仕事を振り分けるプランを提案してみた。そしてこの不満はセルディが持っているんだからセルディが作ったら?と。そしたら彼の口から衝撃の一言が。
セルディ「自分は作らない。さきがボスだからさきが作るべき」
流石に私は切れました。つたないスペイン語でブチ切れしました。最終的には英語で気持ちをぶちまけました。しかし、話は進まず、結局最後は「話したいこと話たからもう何も問題はない。」だって。。。
 なんだかすーーーーーーーーっと体から何かが抜けていきました。1つわかったことは彼らは解決策なるものを求めてはいなかったと言うこと。言いたいこと言って、子供のように怒って、拗ねて、相手を無視して、主張して、それが済んだら、はぁ〜スッキリ〜ってなったこと。
 

なんだこの茶番は!

 と正直思いました。しかし、それがここのやり方or彼らのやり方ならばそれに従うしかないですね。ただ心に誓ったのは、彼らをボランティア仲間として一番に考えるのではなく、常に巡礼者のための行動をしようと!!

 話し合い?言い合い?は2時間くらい続いて、結局何かをいい方向へ変えるということはなかったのですが、言葉の壁、文化の壁が相当高く、とても登り切れないな、とふと孤独になった夜でした。

 それでもいい一日だったと思えたのは巡礼者と楽しい時間を過ごせたからです。
 ありがとうペリグリーノ!!!!

 あ、改善点が1つありました。それは自分だけ朝のスタートを7:00にしてもらうと言うこと。正直朝食の準備は夜には済ませるので、朝の仕事といえば、ミルクを温めることと、ジャムを冷蔵庫から出すことくらい。。。それに3人もいらないと思っていたので、ちょうど良かった。
 ちなみにスペイン人の二人は昼食後に二人揃って2〜3時間のシエスタ(お昼寝休憩)を取り、その時間はいつも1人で対応をしているので、彼らも快くその提案は受け入れてくれました。

この日じゃないけどいつも反省会をするBAR。いつも小さなテーブルを3人で囲む。この日は巡礼者も一緒に。

ご飯や飲んだ後のテーブルがいつも衝撃的!!笑 原因はフランスパンとかピーナッツとか。