サント・ドミンゴ Santo Domingo

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 サント・ドミンゴの顔とも言えるのがサントドミンゴ大聖堂(catedral de santo domingo de la calzada)と言えるのではないでしょうか?サント・ドミンゴで有名な雌鶏についても、この大聖堂を訪れて歴史を紐解けば見えてきました。 

 その昔、ドイツ人の家族(父と母)と巡礼をしていた青年がサント・ドミンゴにたどり着いた時のことです。サント・ドミンゴに住んでいる巡礼宿の娘がその青年に恋をしてしまいます。しかし、彼に振り向いてもらえず、娘は怒りが募り、彼が出て行くときに銀の杯を彼のリュックに忍ばせます。彼が村を出た頃に裁判官に彼が盗みをはたらいたと通報し、彼は調べ上げられ、案の定、彼のリュックから銀の杯が出てきます。当時の泥棒は重罪であり、絞首刑が課せられることになりました。街角に吊られた青年でしたが、それでも両親は悲しみの中、巡礼を続けます。サンチャゴまでたどり着いた両親は息子の為にサント・ドミンゴに戻ってきます。なんと、絞首刑の台に吊りさげられている息子が生き返ったのです。このことを裁判官に伝えに行った両親。そこではまさにローストチキンを食べようとしていた裁判官。彼は答えます。あなた方の息子はこのローストチキンのように死んでいるんだよ、生き返るなんてありえない。と。その時、皿からローストチキンが鶏(ニワトリ)に生き返って教会の屋根に飛んで行ったとさ。

 ということで鶏はこの町の歴史であり、シンボルであります。そして、サント・ドミンゴ大聖堂には大聖堂内の3mくらいの位置に生きている鶏がそのままガラスのケージに入れられ、見ることができます。

見えますか? 雄と雌が1匹ずつ🐓🐓

 彼らはコケコッコーーーーーーーーとよく鳴いていました。大聖堂にめちゃくちゃ響き渡っていて、本堂にいなくともその声は聞こえてきました。そしてこの鶏さんたちは2週間ごとにちゃんと取り替えられているようです。その鶏さんは、私も宿泊したAlbergue Peregrinos Casa del Santoの裏庭に住んでいます。

再び登場。アルベルゲの裏庭です。赤い屋根が鶏小屋です。

 サント・ドミンゴ観光は実は何度かしていまして、そのうちの1日はこの町とグラニョンの牧師を勤めるナルヒソさんに案内していただきました。常にジョークを真面目な顔で言うおじいちゃんでして、本当に暖かい方です。

お隣が牧師さんです。ここに乗って見てごらんって、とても気さくで暖かくてジョークが好きで、優しいお話好きのナルヒソさん。

 大聖堂内は鶏のこともあってか見応えがありました。クレデンシャル(巡礼手帳)ありで4€でした。
 しかし、大聖堂内に新しく設置されたと言うキリストの像だけがどうしても大聖堂と調和しておらず、とても違和感を覚えましたが、何か理由があるのでしょう。。。