スペイン巡礼 ボランティア 6日目
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今日は昼過ぎになっても一人も巡礼者がきていなかった。ので、3人で別のアルベルゲのオーナー(プール付きのBARも経営)からピザを3枚オーダーして一人一枚ずつ食べた。
ちなみに散々文句を書いたので、3人の仲が悪そうな印象だが、そう言うことは決してなく、話すし、ジョークまみれだし、出かけるし、良い関係を保っている。
スペイン人の二人もとても表向きは仲良くやっている。ただ、毎日言い合いはしている。ただ、それはコミュニケーションだと思って聞いていないふりをする。笑 なぜならお互いが自分を味方につけようと言う感じでそれぞれに言ってくるから、それとは距離を置きたいと思っている。
日本の女子かっ。
さてさて、今日の夕食はフライドポテトがある。ポテトを大きなオーブンで焼くためには近くにパン屋さんが協力してくれる。ここのおかみさんのスサーヌは英語もペラペラでエンターテイメントに富んでいてとてもハッピーなおかみさんである。
彼女が言うには、パン屋に焼き物を頼んだら、巡礼者の皆で大声で歌いながらパン屋まで取りに来るという伝統があるらしい。声が小さいともらえないとか。。。
ミサが終わり皆で向かうが、なんせ国がバラバラなので共通の歌が見つからず結局ダラダラ歩いて到着してしまった。
女将は険しい顔で入り口で腕組みをして立っていた。さすが、スサーヌ。そうは女将が許さない。半ギレで「教会からもう一回やり直しよ。」と言うことで押し返された。トボトボと戻る大人たち。笑
この日のマジョリティはスペイン人とイタリア人。結局イタリアのチャオチャオ連呼する歌を歌いながらパン屋へ向かった。
とりあえずわからん人は手を叩いて、鼻歌歌って参戦!!
しかし、スサーヌは手強かった。声が小さいことを理由に、今度はパン屋の前で国ごとに歌を疲労せよと言う指令が下された。スペイン人、イタリア人、と歌っていき、自分はイスラエル人とイギリス人の英語グループに入り、幸せなら手をたたこうを英語バージョンで歌った。
いや、これこの町のメインストリートだから。
地元の人も暖かく見守る。どころか、参戦してくる!
スサーヌはスペイン人グループとイタリア人グループに歌合戦を仕掛けた。
そこから彼らが交互に2曲ずつくらい歌ったころだろうか。四人がピックアップされパン屋の中に。そして彼らはプチ変装を施し、フライドポテトの乗った鉄板を抱えて歌いながら出てきた。そしてそのまま教会併設のアルベルゲへと戻ったのである。おしまい。
なんとも長い歌合戦for PATATASだった。
こういう時って日本人ってめっぽう弱いと思う。ただ無言でグループ作業しろって言われたら断然強いかも。せっかくだからこういう時に1人でもいいから本気でソーラン節くらい歌つけて踊れる度胸が欲しいわ。踊り知らんけど。。。ソーランソーランってよくあるイメージでそれでも踊っちゃうくらいの度胸!!!!
普遍的な日常はアイデア次第でいくらでも楽しくなることをスサーヌから学んだ日であった。